第110回 青江三奈編
2012年2月16日(木)18:00より
裏寺もひとつの港なんでしょう。
「あなた知ってる 港ヨコハマ」伊勢佐木町ブルースの歌い出しです。この「あなた知ってる」を子供の頃に聞いた時、大人の秘め事を感じました。そしてあなたは何も知らないのよ女のことなんかとハスキーな声で歌ってはると思っていました。そして港ヨコハマです。横浜の港ではなく港ヨコハマ。たったそれだけの違いだけれどその違いのためだけを求めて俺は生きてきました。そして池袋の夜では「どうせ気まぐれ 東京の夜の池袋」で歌が終わります。そして親父のバンド仲間の人から青江三奈はよく京都のナイトクラブで歌っていたよと聞いています。木屋町の女という歌もあるそうです。今夜かかります。さあ今夜の百練聞いて語る祭は青江三奈。「ああ今宵またしのびよる 恍惚のブルースよ」です。なんだかいつも皆様一人ずつ個別に送らせてもらっているこの百練のメールの文章とよく似ています。俺の成分がそうなんでしょう。さあ、底が硬い靴を履いて出かけましょう。裏寺もひとつの港なんでしょう。