京都・裏寺 メシと酒「百練」

第123回 四度目の矢沢永吉編

あれから数十年が経って

オムニバスではありません。アルバムをかけます。「アイラブユーOK」「A DAY」「ドアを開けろ」「ゴールドラッシュ」「キスミープリーズ」。レコードに針を置いたあの瞬間、あの間、そして一曲目が始まると頭はみんなそっちの方へ行っていました。曲と曲のあいだにあったあの数秒はなんだったのでしょう。

仕事から帰ってきて汗だくのシャツのまま部屋に入ったらとにかくレコードに針を置いていました。思い出すのはなぜか夏の日、なぜか矢沢永吉。レコードから出てくる音に俺達は何を求めていたのか。

あれから数十年が経って俺もあいつもあの頃の延長線上なのに、次元が変わったかのように、あの頃とはレールが違うかのような振る舞いをしているのはなぜなんだ。

今日、百練で、燃えるサンセットのあと苦い涙、そして黒く塗りつぶせ。

さあいよいよ人生一度きりが始まります。「Dance with lives」、仲間がこんなフレーズを送ってきてくれました。了解。踊ろう。ステップやスタイルなど真っ白になるくらい踊ろう。今宵は先週にお休みしたぶん、You’ll never get this time back.そろそろハモしゃぶもいけそうな予感か。胡瓜の古漬も待ってます。浅漬は折れるが古漬は曲がる。

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