第44回 南佳孝編
2010年9月16日(木)18:00より
ラム酒とベッドのシーツな残像。
夏の女優、プールサイド、日付変更線、常夜灯、夜間飛行、ワンナイトヒーロー、スフィンクスの夢、終末のサンバ。これは1978年頃にリリースされた南佳孝のサウス・オブ・ザ・ボーダーというアルバムの収録曲です。アルバムのジャケットのイラストは池田満寿夫、作詞は来生えつ子や松任谷由実、編曲はすべて坂本龍一でベースは細野晴臣、ドラムは高橋ユキヒロ、ギターに鈴木茂。いわゆるこの時代の感じ。まだYMOの前でテクノではなくワールドミュージックのテイストがそこここに。はっぴーえんど、ティン・パン・アレー、懐かしい。そんなわけで今宵の百練恒例聞いて語る祭は、南佳孝。俺達が十代の頃に憧れたプールサイドな情景、ラム酒とベッドのシーツな残像。セブンス・アベニュー・サウスではスコッチ・アンド・レイン。「朝焼け 海流 スローな貿易風 僕を明日へと運ぶものは揃った 君の心を二度とは捜さない」とあの声で南佳孝が歌っている。ウォンチューが南佳孝ではない。モンローウォークでもない。南佳孝はプールと酒とワイワイナワイモ。さあ、今宵、百練であの声あの顔、南佳孝。カマンベール。シュー。