第49回 矢沢永吉再び編
2010年10月21日(木)18:00より
さあ今夜、矢沢永吉ふたたび。
昔、ハリスの旋風(かぜ)という漫画がありました。ドンガードンガラガッタ国松様のお通りだいっ屋根の子猫さんこんにちは。そんな主題歌でした。主人公の石田国松は野球をすればピッチャーでホームランを打たれそうになれば外野のフェンスまで走っていってアウトにしていました。番長との決闘では番長の手のひらをかいくぐって戦っていました。まるで大魔神とケンカしているような身長差でした。さあ、そんなことはおいといて、今夜木曜日の百練恒例聞いて語る祭は、矢沢永吉ふたたびです。「もうひとりの俺」です。
「夜更けに一人で思い出す今も 何の不安もなかったあの頃 大事なことさえ置き去りにしてきた 自分を俺はうらまないけれど もう一度光の道を駆け抜け お前に会いたい」
「失うものなど何ひとつない 乾いた気分でただ瞳閉じれば 言葉にならないせつなささえも 心の底に押し込み生きてる アイウォンツクライ 涙など見せはしない おまえになりたい」です。
歌は世に連れないことを証明してる歌のひとつだと思います。ドアを開けろ、ですか。キスミープリーズ、ですか。アイラビューオケー、ですか。いったいどこまでお人好しランアンザラン、いちいち憎んでやりたいランアンザラン。矢沢永吉の歌がある場所。矢沢永吉の歌が際立つこともない空気。誰がそこにいるかは知らないけれど、いつもそこには誰かいる。さあ、今年もいよいよ佳境を迎えつつあります。ビッグネームカマン。ロンリーボーイカマン。チキンハートカモーンネ。今夜はあの酒の肴あります。ポン酢とネギあります。話が長くなりました。さあ今夜、矢沢永吉ふたたび。いちいち憎んで、カマンベール。