京都・裏寺 メシと酒「百練」

第172回 さだまさし編

関白を失脚した人が百練には多い。

百練は吉田拓郎祭を4回もやっています。井上陽水も岡林信康もやっているのにさだまさし祭をなぜやっていなかったんだろう。一部のお客さんから「それは関白宣言が出来なかった、関白を失脚した人が百練には多いしちゃいますか」といわれました。そしてさだまさしの歌を聞いてみるとこれがまた染みいります。

「償い」という歌はなんなんでしょう。「月末になるとゆうちゃんは薄い給料袋の封も切らずに 必ず横町の角にある郵便局へとびこんでゆくのだった」(償いより)これを聞いて飲めない。「元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか」(案山子より)では飲める。「時には思い出ゆきの旅行案内書にまかせ あの頃という名の駅で降りて昔通りを歩く」(主人公より)

さだまさしが登場してもう40年近くなります。遠いとこまできてしまいました。今宵は、常連の酒でパーなお客さんがさだまさしのレコードを買って来てくれました。というわけで「償い」という歌を聞いてしまえば今宵どうなるかわからないけれど裏寺の灯りの中にさだまさしが流れます。さあどうなる、さだまさしどうする。カマンベール。

続・百練の聞いて語る祭り

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