第148回 荒井由美ふたたび編
2012年11月15日(木)18:00より
俺らとは無縁のお洒落な世界に打ちひしがれた。
「海を見ていた午後」という歌が荒井由実の「ミスリム」というアルバムに入っていました。不良にもなれずヤンキーにもサーファーにもなれない中途半端な十代の頃にこの曲を聴いてしまいました。ガーン!山手のドルフィンというレストランがあるねんな、貨物船にカモメにインクがにじむ紙ナプキン。ガーン!俺らとは無縁のお洒落な世界があるねんな、と打ちひしがれたあの頃でした。
「ミスリム」というアルバムのジャケット写真のピアノはあのイタリアンレストラン「キャンティ」のオーナー川添梶子の自宅で撮影されたと何かに書いてありました。当時のお洒落満開な感じでチョットうーむですが何だか憧れたのでしょう。細野晴臣や山下達郎なども参加していたアルバム。 そんな憧れの世界の住人の一人だった南佳孝さんが先週も百練に来てくれてヴィンテージ鍋での貝ジャカに感心されておおいに飲んではりました。実に百練を気に入っていただいたようできつい旅に突入されたようでした。
さあ、「小さい頃は神様がいて」の「やさしさに包まれたなら」で飲みましょう。「なつかしい電話の声に 出がけには髪を洗った」の「スカイレストラン」でワインを飲みましょう。そういえばボジョレーヌーボーも本日届いています。今宵は荒井由実。どうしていいのかわからないくらい印象に残る歌がいっぱいです。今夜はチョット寒いけど、さあカマンベール。